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DVの現場で.2

DVの相談を受けるといっても、駆け込み寺ではないので、うちではカウンセリング(スピリチュアルリーディング含む)によって、
・何が起きているのか
・これからどうすれば、幸せになれるのか
・一番早くて効果的な方法は何か(予算内で)

という核心をお伝えして、やる気をだしてもらうことがメインになりますが。

以前、まだスピリチュアルではなかった時の、一般カウンセラー時代に出会ったケースを参考に、今解っていることを書いておきたいと思います。

  数件、同じケースがあったので、それを一つのモデルとして書くと--
U子さんは、5才の息子の異常行動に悩まされて、カウンセリングを受けに来ました。ところが、息子さんはまったくの正常で、子どもらしい反応のし方で行動していただけでした。
気になる所は、母親U子さんが叱ると過剰に反応する、という部分。
 それで、当時カウンセラー養成学校で教わった、不登校・引きこもりの子供たちに何が起きているのかという話、両親には何をサポートしてもらいたいかという話しを伝えたところ---U子さんは、幼いころ両親から虐待を受けていて、親子関係で何をすれば子どものためになるのかが解らない、とのこと。
 今なら、スピリチュアルリーディングとエンパシーを使って、すぐさま両親との関係・一族の関係・魂の目的--というメッセージをお伝えすることができますが、当時はまだかけ出しのカウンセラーでもあった私には、じっくり話を聞くことが先決だったのでした。

そして、U子さんは、夫(幼なじみ)の存在に救われたのだと話します。それは幸せな出来事かと思いきや、U子さんは夫Tさんの名前を読み間違うなど、正確に覚えていないのです。
 そして、夫のTさんのことを聞くと、U子さんはようやく彼が息子さんを虐待していたことを話しはじめました。
 T氏の家では、「ぬいぐるみ家族」と言って、両親・姉・Tさんは、食卓に専用のぬいぐるみを持っていて、お互いが何か伝えたい時には、そのぬいぐるみを動かしてぬいぐるみに話しをさせるのだとか(笑)。「腹話術家族」と呼ぶべきか。気持ち悪いと思われる方もいるかもしれませんが、これは、コミュニケーションとして意図して使うなら、効果的ではあります。
でも、もちろんこの家族は意図的に行動していたわけではないので、(戦争回避としての)異常行動なわけです。U子さんが、それを異常だと感じながらも許してしまったのは、U子さんの感覚もマヒしていたと解ります。
 Tさんは、大人しく優等生タイプでしたが、大人になってから両親に反抗したところ、親が彼の言うことを聞くようになったので、実家では横柄な態度になり、気に入らないことがあると母親に手を上げるようになったといいます。(引きこもりの息子が母親に暴力をふるう時と同じことがおきていました)
 それが、妻U子さんへのDVになり、さらに5才の息子への虐待となったため、こどもが異常行動をとりはじめたのでした。
しかし、U子さんは、はじめそのことに気づかず、子どもが異常なのだと思ったわけです。
 なぜなら、TさんのDVというのは、「子どもが生意気だから」「おまえが言うことを聞かないから」という“相手を非難するかたち”だったため、U子さんは「それでは仕方がないのかも」と思い込んでいたからでした。
 これは大きな間違いで、もしこの論理を採用すると全てに適用されることになるので、パワーハラスメント社会になってしまいます。
 --自分の感情の責任を負うのが、大人の自己管理ですから--


ところが、U子さんは親から虐待されていたために、DV慣れ(虐待慣れ)していて、理不尽なことに気がつきませんでした。
Tさんの方も、自分が両親からされた育てられ方を、そのまま自分の妻子にぶつけていたと思われます。

U子さんは、夫のDVに気がつき、離婚調停に入りました。当時は、DVでの離婚には理解ある市町村と無理解な市町村があって、相当苦労したようです。

しかし、U子さんの問題は、これで終わったわけではなかったのです。
 私は、このTさんとの結婚自体、U子さんの両親との問題から来ていることに気づいていたのですが、それを伝えようとするとU子さんは話をそらして逃げてしまいました。
虐待する両親との問題はインナーチャイルドの傷なので、一般カウンセリングの範囲だけでやりとりするととても時間がかかります。
スピリチュアルな視点で高次元からのメッセージが入ると、癒しが早いのですが。

U子さんが、救いを求めてある宗教にかかわったことによって、さらに「宗教でもインナーチャイルドは救えない」という事実がわかりました。
そこでは「もったいない」という言葉を多用して、信者を謙虚な心にしようという教えだったのですが、
これは「何でもかんでも誰かのせいにする」という傾向の人には有効でも、
逆に「私が悪いんです」と思い込む人には要注意。
「罪悪感に逃げ込む」道を与えてしまい、先へと進めなくなる場合が多いので。
 まあ、宗教団体は、団体を維持するためにお金が必要なので、逃げ込んで身動き取れない信者が増えた方がいいのかもしれませんが…^^;。実際のところは、高次元のメッセージを受け取って伝えているわけではないので、情報に制限がついて、あらゆるタイプの人に万能なメセージになっていないんですね。

今、スピリチュアルになって解ったことは、確かに虐待される子どもというのは、過去世で逆の立場を演じていたために、そのカルマ解消にやって来ているケースもあるということ。
 父親に虐待されていたある女性をリーディングしたところ、過去世では、彼女が相手の身体をバラバラ(7つ)に切り刻んでいるビジョンが見えてましたし。
それが、お互いのカルマ解消ということなら、いっときの暴力が意味をなすこともあると思います。(これは、個々人でテーマが違うので、正確なリーディングはセッションでないとお伝えできませんが)
 だからといって、今回の人生を苦しいままにしなければならないわけではありません。関係を改善して幸せになった方が、みんなが救われます。

U子さんのケースでは、虐待していたのは母親でした。
母親が娘を虐待していたので、父親はこっそり庇いたいのですが、それを知られると夫婦関係が悪くなることを恐れ、虐待に手を貸していたようです。
 男の子は父親、女の子は母親、と「同性の親」との関係が悪いと問題が起きます。つまり同性の親との関係を良くすることが、心の病いの治療でもあります。

U子さんのお母さんは、そのまた両親との関係の悪さから、孤独を感じていて、自分の娘を自分の思いのままに扱おうとしたのでした。
U子さんは、中学生になるまで電車の乗り方を知らなかったし、あらゆるところで過保護(過干渉)に扱われ、一人で行動する指針がなかったそうです。子どもに頼ってもらうことで幸せを感じる依存した母親が、彼女を囲い込んでエネルギーを吸い取っていました。
 心の優しいクラスメイトの助けで救われ、ある程度まともな感覚も育ち、絵を描くという趣味もあって自己表現できていたために、鬱にはならなかったとのことでした。
しかし、何かにつけて母親から「おまえはダメだ」「おまえのような娘は、誰からも愛されない」などの呪いの言葉を聞かされていたため、何かあるとその言葉が思い出され、トラウマに支配されてしまうのでした。
 「過保護」が虐待の一種だといわれるゆえんがここにありますね。過保護・過干渉は結果として子どもの能力を奪い、自信を喪失させるので、心理的な虐待と同じことになるからです。
もし、ご自分の子どもさんや憎い人を苦しめたいなら、過保護・過干渉にすると効果的といえますね(笑)。他人からは虐待しているようには見えにくいし、やられている当人もこれが虐待だと抗議しにくいので。
バランスをとるのは難しいかもしれませんが、エネルギーで見るとそういうことが起きているんだそうです。

興味深いことに、U子さんが子育てをしていた地域では、シュタイナー教育が盛んだったようなのですが、そこに子どもを預けている若いお母さん達が、みな心を病んでいたそうです。
子どもだけでも良い環境に置きたいという母心でしょうが、先にお母さん達も救われて欲しいものです。


そして--
母親に虐待された娘は、その暴力の家から脱出するために、たいてい「結婚」という手を使います。

逆に、父親に虐待されると、娘は男性不信で異性に助けを求めにくいため、家出か仕事で独立することが多いですが。
特に母親からの虐待がひどかった女性が、結婚を機に家を出るというケースは多いです。そして、結婚生活に破綻して、子どもを連れて実家に戻るけれども、両親との折り合いが悪いままなので、貧しくなるか孫にしわ寄せが出る…というパターンも多いです。
 孫と祖父母の関係が異常で、殺人事件になるケースはよくニュースにもなっていますね。

U子さんもそうでしたが、上京して一人暮らしをしていても、心理的に実家から独立するには、無意識に「結婚」という形をとっていました。
 じつは、これには落とし穴があって、「家から出たい」という思いで結婚すると、たいてい破綻するのです。
マトモな男性なら、彼女の実家に挨拶に行くわけですが、その時両親が反対する可能性が高いので、女性はなかば駆落ちしてくれるようなパワーの強い人か、常識はずれな男性を選ぶからです。
 そして常識はずれな人というのは、普通の結婚生活は維持できないので、破綻して離婚することが多いわけですね。

女子高校生のY美さんの相談を受けたときのことです。
「家族がバラバラで寂しいので、早く結婚して暖かい家庭をつくりたい。けど、私すぐ離婚しそうな気がする」と、やっぱり感じていました。

さらに、U子さんのケースのように、自分と同じタイプの男性を引き寄せて、虐待DVという結果になって別れる場合はとても多いです。
(虐待が長引くと「相互依存」となってしまうので、離婚しにくく、夫がストーカーになるケースも増えて来ます)

とはいうものの、
スピリチュアルな視点で見れば、本来は魂の学びなので、U子さんは自分の親との関係を良好にするために、
まずTさんと結婚して、サポーターの息子を得て
Tさんとの関係の中で、過去の親からの虐待を思い出し
Tさんと決別することによって、親との関係に向き合い
両親との問題を克服して、自己実現に向かい、幸せになる
---というチャレンジのシナリオを選んで来たのでした。

だから、基本、神さま(宇宙)から祝福されています。

親を許せなくてもかまいませんが、両親も似たような虐待を受けていて、それが連鎖している場合が多いですから、そのことを知るだけでも救いになることがあります。

なので、スピ・ママM子さんのケースでは、同じような母親からの虐待を受けていても、
先にスピリチュアルなメッセージに触れていたので、
じっくりとインナーチャイルドを癒し、
両親との関係をクリアーにして、
理想の男性を引き寄せ、
幸せな結婚生活へ
 ---という流れを作ることができました。

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プロフィール

Angelリエル

Author:Angelリエル
L.E.O-JAPAN株式会社代表
●神代∴光=漫画家。
●リエル=歩く神社。
スピリチュアルインストラクター。
NPO認定のカウンセラー。
家族関係心理士。
レイキ・ティーチャー。
レインボーエンジェルセラピー・マスター。
リンパデトックス・セラピスト。
守護天使は☆Virtuesほか、
 ☆光のルシフェル・弥勒如来
 ☆天手力雄命
アセンション覚醒のスピリチュアル・ワークショップを開催してます。
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