キャッチボールが下手なお母さん
- 2011/06/03
- 00:32
キャッチボールが下手なお母さん」というメッセージ。
でも、野球の話ではありません。
言葉や会話のことを「キャッチボール」のように表現するから、ということで。
子ども達とお母さんからの相談を受けている時に来たメッセージのシェアです。
「会話は言葉のキャッチボール」と言ったりしますね。
本当は、「会話は意思の疎通」が目的なんですけど。
ではキャッチボールだとして、その様子を見ていると…
普通は--キャッチボールですから、どちらかが投げて、相手が受け取ると、投げ返して、そのボールが戻って来るわけですね。
その戻って来たボールを受け取って、また投げるわけです。
「おはよう、いい天気だね」
「そうですね」
「調子はどう?」などというように。
ところが、ボールを投げっぱなしのお母さんがいます。
「どうしたの?」
「何があったの?」
「○○しなさい」
「何でできないの?」
本人は対話するつもりでボールを投げかけたのでしょうが、これは、相手から戻って来ないうちに次のボールを投げているんだそうです。
それをグラウンドで想像すると--
次つぎとボールを投げられる子ども。一つを受け取ると投げ返す前に次のボールが来るわけで、両手にボールを持っていてさらにボールが飛んできて、もう持ちきれない、対応しきれない…という状態。
野球の監督がノックして選手を鍛えてるかのような光景が見えるわけです。
別な想像でいうと、
ボールにセリフを書いて、次々と投げるような感じ。
これでは、子どもはキャッチボールしているとはいえない。
対話・会話はキャッチボールというなら、相手が投げ返して来るまで忍耐強く待つ、投げ返しやすいボールを投げる、などの工夫も必要ということだそうです。
じつは、お父さんたちはもっとひどい有様で、対話すらしてない場合がありますが(^^;)。
今回は、人類の養育者である「お母さん」をメインに書いています。
また、男性は実際にキャッチボールをする機会が多くありますが、女性は場合によってはほとんどキャッチボールの経験なく過ごす人もいるため、体感しにくいだろうという意味もあるようです。
お母さん達は、子ども達を愛しているので、不安があればそれをとりのぞくために努力しますね。
でも、相手に質問してリサーチしないと、自分の側からだけ見た一方的な価値観で動いてしまうことも多いわけです。
そこで「子どもの話を聞いてあげてください」とアドバイスされる。
すると「私は、ちゃんと子どもに聞いています」と母親が言う。
その様子を見ていると
「これはどういうことなの?」
「実は、こういうことがあって…」
「そう、じゃあこうするといいわよ」
質問はしているんですが、1回だけ。それも深くは聞いていないことが多いです。
子ども達は、何か応えるとすぐにお説教されてしまうので、しまいに応えなくなることもしばしば。
「べつに」「何でもない」「よくわからない」「忘れた」
と、はぐらかしはじめます。
言ってもムダだと思っているので、話しが深くならないように予防します。
キャッチボールでいうと、お母さんが投げたボールを受け取らない。下に落とす。適当に投げ返す…といった感じ。
「子どもに聞く」というのは「インタビューする」という意味です。
「私は質問してるし、うちの子は答えてくれてます」というお母さんでも、
「どうだった?」
「うん。楽しかったよ」
「そう。良かったね」
あたりで、本音を聞いたつもりになっていたりします。
インタビューなので、ここではさらに
「そう、良かったね。どんなところが?」と“状態”を聞くことが大事なんですね。
そして、答えが何であっても「批判しない姿勢」で聞かないと、相手は怖がってキャッチボールをやめてしまいます。
話の内容に法律違反や不正があったら、親としてそれを正すことは必要ですが、それは話しを全部聞いた後のことで、その際はあくまでも「私の意見は…」という言い方にするのだそうです。
キャッチボールが上手く行くと、だんだんと本気で速い球を投げるようになってきますね。つまり会話でいうなら「本音が出てくる」ということ。
だから、いきなり速い球をぶつけるとか、投げさせようとするとか、そういうことにはならないはずです。
お母さんの中には「世間一般ではこうでしょう?」と、一般論を持ち出す人もいるのですが、地球の人口の50%以上が賛成したことでないと「一般論」とはいえず、日本のこれまでの固定観念的一般常識(たとえば、江戸時代とは違い、また未来とも違う)が多いので、子ども達に通用しなくなってきています。
せめて「私の経験では、こうでした」なら、これも地球人類68億人のうちの数人の経験談として、役立つかもしれませんが…
たいてい、固定観念の強いご両親には、その固定観念を打ち崩すようなお子さんが、サポートに生まれて来ますし。
キャッチボールとして対話・会話をイメージしてみると、
上手にボールをやりとりしているかどうか、
相手が返す前にたくさんのボールを投げつけて、困らせていないかどうか、
投げ返しやすいボールなのかどうか、
などなど、考えるべきことが解って来ます。
また、会話のキャッチボールの下手な人は、「自分自身への問いかけ」も下手だったりしますね。
キャッチボールも上手い方が良いと思いますが、下手はヘタなりにその事実を知っていれば、怖がることもないと思いました。
~*~*~ 愛と感謝をこめて ~*~*~
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でも、野球の話ではありません。
言葉や会話のことを「キャッチボール」のように表現するから、ということで。
子ども達とお母さんからの相談を受けている時に来たメッセージのシェアです。
「会話は言葉のキャッチボール」と言ったりしますね。
本当は、「会話は意思の疎通」が目的なんですけど。
ではキャッチボールだとして、その様子を見ていると…
普通は--キャッチボールですから、どちらかが投げて、相手が受け取ると、投げ返して、そのボールが戻って来るわけですね。
その戻って来たボールを受け取って、また投げるわけです。
「おはよう、いい天気だね」
「そうですね」
「調子はどう?」などというように。
ところが、ボールを投げっぱなしのお母さんがいます。
「どうしたの?」
「何があったの?」
「○○しなさい」
「何でできないの?」
本人は対話するつもりでボールを投げかけたのでしょうが、これは、相手から戻って来ないうちに次のボールを投げているんだそうです。
それをグラウンドで想像すると--
次つぎとボールを投げられる子ども。一つを受け取ると投げ返す前に次のボールが来るわけで、両手にボールを持っていてさらにボールが飛んできて、もう持ちきれない、対応しきれない…という状態。
野球の監督がノックして選手を鍛えてるかのような光景が見えるわけです。
別な想像でいうと、
ボールにセリフを書いて、次々と投げるような感じ。
これでは、子どもはキャッチボールしているとはいえない。
対話・会話はキャッチボールというなら、相手が投げ返して来るまで忍耐強く待つ、投げ返しやすいボールを投げる、などの工夫も必要ということだそうです。
じつは、お父さんたちはもっとひどい有様で、対話すらしてない場合がありますが(^^;)。
今回は、人類の養育者である「お母さん」をメインに書いています。
また、男性は実際にキャッチボールをする機会が多くありますが、女性は場合によってはほとんどキャッチボールの経験なく過ごす人もいるため、体感しにくいだろうという意味もあるようです。
お母さん達は、子ども達を愛しているので、不安があればそれをとりのぞくために努力しますね。
でも、相手に質問してリサーチしないと、自分の側からだけ見た一方的な価値観で動いてしまうことも多いわけです。
そこで「子どもの話を聞いてあげてください」とアドバイスされる。
すると「私は、ちゃんと子どもに聞いています」と母親が言う。
その様子を見ていると
「これはどういうことなの?」
「実は、こういうことがあって…」
「そう、じゃあこうするといいわよ」
質問はしているんですが、1回だけ。それも深くは聞いていないことが多いです。
子ども達は、何か応えるとすぐにお説教されてしまうので、しまいに応えなくなることもしばしば。
「べつに」「何でもない」「よくわからない」「忘れた」
と、はぐらかしはじめます。
言ってもムダだと思っているので、話しが深くならないように予防します。
キャッチボールでいうと、お母さんが投げたボールを受け取らない。下に落とす。適当に投げ返す…といった感じ。
「子どもに聞く」というのは「インタビューする」という意味です。
「私は質問してるし、うちの子は答えてくれてます」というお母さんでも、
「どうだった?」
「うん。楽しかったよ」
「そう。良かったね」
あたりで、本音を聞いたつもりになっていたりします。
インタビューなので、ここではさらに
「そう、良かったね。どんなところが?」と“状態”を聞くことが大事なんですね。
そして、答えが何であっても「批判しない姿勢」で聞かないと、相手は怖がってキャッチボールをやめてしまいます。
話の内容に法律違反や不正があったら、親としてそれを正すことは必要ですが、それは話しを全部聞いた後のことで、その際はあくまでも「私の意見は…」という言い方にするのだそうです。
キャッチボールが上手く行くと、だんだんと本気で速い球を投げるようになってきますね。つまり会話でいうなら「本音が出てくる」ということ。
だから、いきなり速い球をぶつけるとか、投げさせようとするとか、そういうことにはならないはずです。
お母さんの中には「世間一般ではこうでしょう?」と、一般論を持ち出す人もいるのですが、地球の人口の50%以上が賛成したことでないと「一般論」とはいえず、日本のこれまでの固定観念的一般常識(たとえば、江戸時代とは違い、また未来とも違う)が多いので、子ども達に通用しなくなってきています。
せめて「私の経験では、こうでした」なら、これも地球人類68億人のうちの数人の経験談として、役立つかもしれませんが…
たいてい、固定観念の強いご両親には、その固定観念を打ち崩すようなお子さんが、サポートに生まれて来ますし。
キャッチボールとして対話・会話をイメージしてみると、
上手にボールをやりとりしているかどうか、
相手が返す前にたくさんのボールを投げつけて、困らせていないかどうか、
投げ返しやすいボールなのかどうか、
などなど、考えるべきことが解って来ます。
また、会話のキャッチボールの下手な人は、「自分自身への問いかけ」も下手だったりしますね。
キャッチボールも上手い方が良いと思いますが、下手はヘタなりにその事実を知っていれば、怖がることもないと思いました。
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